人間関係を保つ思考の一つにアサーションというものがあります
人は感情の生き物です
たくさんの出来事で
喜び・楽しさ・悲しさ・怒りなど
喜怒哀楽を感じます
そんな感情も
嬉しいことや楽しいことなら
なにも問題ありませんが
怒りや苦しみや悲しみなどは
理由を周りの人たちに押し付けたり
他人や外的要因にしたり
自分以外の人へ向けたりします
すると相手にした怒りの現れは
相手にとっての不快感を
与えるだけでなく
その先には人間関係を崩したり
最後は自分へ戻ってきます
俗に言う
”自分に向かって唾をはく”
という行為そのものです
自分が辛いことや苦しいことも
自分の課題だと思って
対応・適応していく方法が
ベストな乗り越え方でもあります
その思考が”アサーション”という考え方です
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他人の怒りは自分へ向けられる
相手の言動に対して腹をたてたり
ときには攻撃や仕返しをしたくなったり
ということは誰しもあることだと思います
しかし腹立たしさを
相手にぶつけるということは
結局天井に唾をはいているようなものです
その怒りは最後は自分に
向けられるということなのです
そして怒りは怒りを呼びます
(負の連鎖)
自分が相手にした怒りの報復は
された相手に反撃の理由となる
怒りを生み出します
そうなれば止まることのない
負の連鎖が始まります
本来、私たちは
争いごとのない
世の中の平和を願います
でも怒りがこみ上げている状態では
冷静に判断して
そこまで考える余裕はありません
今は自分が生きることで必死ですと
いう方もいらっしゃるかもしれません
しかし、自分だけの幸せということしか
考えられない状態だから
人の喜びや幸せが許せないとか
自分だけが損している
恵まれていないと思うの
かもしれません
相手と同じ行動では修復できなし
自分だけが徳をして
相手のことを考えなければ
お互いの関係は保たれません
基本は”持ちつ持たれつ”
の精神が大切です
このことは人間関係から
はたまた国と国との関係まで
すべてに当てはまります
だから少しくらいは
損をしてもいいのです
まずは世の中の出来事に共感して
相手の意見に
うなずいてみてください
そこから自分の意見を
もてることは素晴らしいことなのです
人間関係がうまくいかないときの多くは
私たちは相手に非を求めます
しかし、どんなに目くじらを立てて
あの人が謝るべきでしょと
言ってみても解決はしません
相手はなかなか変わってくれません
自分が成長する以外には
真の解決はありえないのです
嫌悪の報復性
”好意の返報性”ということは
聞いたことがないかと思いますが
普段の生活の中で
取り入れたり自然体で受け入れたり
されている方が多いです
”好意の返報性”とは
相手が自分に好意を
持ってしてくれたことは
自分にとってもはしいもんです
すると何故かしてもらった恩を感じて
相手に同じような態度で
接しようとするものです
それとは全く逆のモノである
"嫌悪(けんお)の報復性”
という言葉をご存知でしょうか?
自分が相手に対して
嫌いな気持ちで接していると
相手に感情が伝わり
相手も同様に嫌悪な感情になる
というものです
皆さんも無意識に
相手の行動や態度を感じて
同じ行動をとっている方が多いはずです
そのままだと相手にされたことに
いつまでも腹を立てて
同じように怒りをあらわにして
接していると
相手に同じ感情が生まれ
いつまでたっても関係が修復されません
アサーションで仲を回復する
お互いに嫌悪の感情が生まれたときは
”アサーション”を使ってみることです
”アサーション”とは
人のコミュニケーションスキルのひとつです
人は自分の意見や思考を
相手に伝える方法は
大きく分けて3種類とされています
一つはアグレッシブ(攻撃的)な主張です
相手のことを考えずに自分自身の主張を
押し出してくる人です
時には相手に自分の主張を貫くために
攻撃的に相手の意見を押し潰したりもします
もう一つは
その逆のノンアサーティブ(非主張的)な人です
これは自分が意見や思想を持っていても
それを押し殺して相手に合わせるタイプです
日本人に一番多いのは、このタイプかもしれません
そして最後が”アサーティブ”という考え方です
この考え方は、自分の意志や気持ちを相手に伝えるが
相手のことを配慮した主張方法です
つまり自分の意志の主張をするが
相手の主張も受け入れて
お互いの妥協点をみつけたり
お互いの主張を納得するまで話し合うという方法です
この”アサーション”という方法で
相手との関係を修復したりできます
お互いの関係は相互理解から
お互いに仲のいい関係を保つには
相互理解は大切です
昔からよく言われる
持ちつ持たれつ の関係です
どちらかがアグレッシブな主張の方でも
もう一方がノンアサーティブで
自分の意見を押し殺してでも相手に合わせる
ような人なら一時は人間関係の
バランス関係が保たれてます
でも自分自身の意見や主張を
押し殺している人は
いずれ限界が突然やってきます
我慢の限界というデッドラインを
超えたとたんに関係にヒビが入ったりもします
”3年目の破局”や
”石の上にも3年”などという
言葉があります
もしかしたら人の抱える許容量は違えど
年からすれば3年がデッドラインの
平均値なのかもしれません
そんな限界ラインを超えない為にも
お互いの主張を共に受け入れて
共に意見交換しながら
相互理解を深めて妥協点を見つけることが
人間関係を保つ秘訣でもあります
人との関係は尊重から
失敗や損や不愉快な思いは
誰もがあるものです
そして自己の思想や考え方などの
食い違いも必ずあります
人の数ほど考え方が存在します
そんなことは誰もが知るところです
スポーツだって
勝者がいれば必ず敗者がいるように
考え方は相反するものもあり
また人により個々に違います
その違いを理解し
相手を、どう思いやるのか
思いやりの心とは
相手の気持ちを尊重し
自分に受け入れてあげることから
はじまります
人の意見や考えなんて
違っていて当たり前
違うから新しい考えに出会える楽しさを
味わえるくらいなんて考えられたら
最高だと思いませんか?
自分も大変だけど皆も大変なんだ
そんな気持ちになれたとき
他人も自分も認めていけるのでは
ないでしょうか
そこから自分として考えと
相手の思考とのすり合わせがはじまります
もう少し相手の意見や考え方を
尊重してあげませんか
すると素晴らしい関係が築き上げられます
運気アドバイザー 杏花(きょうか)