日本人の助け合いの心とは助けたことは忘れ助けられたことは忘れないです

日本人の心の中には
”助け合いの心”を持っています

日本の国は
昔から天災が多い国であることも
その原因かもしれません

雇用制度も今では少しずつ
変わりつつありますが
年功序列制が多くの企業で
採用し続けられ
年配者が後継者に
技術や知識の継承によって
受け継がれています

そんな日本社会環境においては
”助け合いの精神”から
困っている人をみたら
助ける傾向が強いです

でも、そんな環境であっても
いつも人に助けを求めている人は
自己成長にはつながりません

助けてもらったり
助けてあげたり
持ちつ持たれつの関係が
日本人の人間関係を保っている
原因かもしれません

困っている人に手を差し伸べてあげる

自分に余裕がある時は
他人に手助けをしてあげると
周りに”助け合いの心”
広がりはじめます

すると幸せの空間が生まれます

周りの人たちは
自分に近ければ近い人ほど
困っていたりすると
サポートや手助けをしてくれます

でも、その手助けに甘えて
他人任せにする人がいます

誰かに頼ることはいいけれど
過剰に頼ってはいけません

それは他人任せという無責任な行動です

他人に助けてもらうことが
当たり前と思うから
どんどん不満がたまります


助けてもらって当たり前と思うから
感謝を忘れます

それでは運はずっと良くなりません

助けた事は忘れ
助けられた事はわすれず

サポートしてもらって
自分が得られたモノに
感謝の気持ちを持って
誰かが困っている手を
差し伸べてあげる
すると幸せな空間が広がりはじめます

日本人がもつ日本人の心

助けたことは忘れ
助けられたことは忘れない

を再認識して活用すると
周りが上手く廻るようになります

助けたり助けられた心理

他人を支える生き方をすれば
他人を助ける生き方をすると
そうすれば人間関係も
上手く回りはじめます

助けた側の心理

人は助けた事に
多かれ少なかれ”見返り”を求めます

はじめは”見返りなんて”との
思いもなく
”困っているから当たり前”との思いで
手助けをします

でも最初の2~3回ならいいのですが
段々と手助けをする方が多くなると
”なんで自分だけ?”という思いが
つもり積もって
”いい思い”が”恨み”に変わりはじめます

そんな思いに変わるのなら
”見返りのない手助け”に変えましょう

そして、どうしても捨てられないのなら
”いつか返してもらえる”とか
”何か自分が困っているときに”くらいに
思う方が気持ち的に楽になります

助けられた側の心理

助けられた側は、どうでしょう?

最初は助けてもらったり
サポートされたりすることを
”ありがたく”感謝の気持ちを抱きます

それが最初のうちは日本人の精神から
助けてもらえたことに感謝の気持ちを
抱きます

そして”助けて頂いたから”との思いから
助けて頂いた人に
何かの時に助けてあげたいという気持ちが
起こります

心理学でいう”返報性の心理”ですね

ここまでは、いいのですが
継続して手助けやサポートを受けていると
勘違いをする場合があります

継続して手助けを受けていると
それが”当たり前”のように感じてきます

特に身近な人などはそんな傾向があります

”当たり前”という感覚は
”感謝の気持ち”を忘れます

この”当たり前”というモノにならない為に
助けてもらった事は忘れてはいけません

そして助けてもらった場合も
自分が苦しい時に助けてもらって
いるからといって
直ぐに何かで返そうという気持ちも
必要ありません

自分に余裕がある時に
自分の出来る範囲で
という気持ちくらいに思っておくのが
いいのかもしれません

日本人の精神とは

欧米の「ギブ&テイク」と
日本の「助け合いの心」は
似ているようで少し違います

「ギブ&テイク」は
出す方も、受ける方も
50:50の対等な関係です

相手に1してあげたら1返す
相手に10してもらったら10返す
という関係です

もし、10してもらった事に対して
5しか返さなかったら
相手から残りの5を請求されるか
別の代償として支払います

あくまでも”対等の精神”です

狩猟民族的な考えが残っているからかもしれません

狩りをする場合は
今、その瞬間に獲物を捕らえます
協力者がいたのなら獲られた獲物を
人数で分配します

その場合でも人数で均等分配するのではなく
人によって労力の量や武器の持ち出しなどが
あれば、自分が奉仕したモノに対して
均等に分配します

現実におった結果に対して分配する
という考え方です

でも日本人の場合は少し違います
日本人は過去が農耕民族なので
その思想が反映されています

「助け合いの心」は
人間同士の1:1の関係ではなく
1:全体 という考え方です
連帯してみんなで幸せになりましょう!
という考えです

相手に1してあげても見返りを
すぐに求めません
相手に10してあげても同じです

自分が相手にしてあげた分を
他の誰かにしてあげるか

自分が何かに困った時に
出来る範囲でお願いね!くらいです

つまり現実的なものに対して
分配するのではなく
未来へ助けた分の貯蓄をします

農耕民族の場合は
収穫までに長い時間がかかります
その育てる時間を協力し合って育てます
そして収穫物は気候や天候にも左右されます

その為に、努力や労力の量などのように
自分が持ち出したモノに比例して
収穫物に影響を与えるものではありません

だから、得られた物が決まってから
人数で均等に分配します

だから欧米型のギブ&テイクの関係の場合には
ひとつの出来事は、その出来事での清算も
出来事ひとつの単位毎に清算が完了します

でも日本の場合には、成果も均等分配するために
各出来事のみで完結するのではなく
ひとつの出来事で清算できなかったものは
次回の何かの時に持ち越され
未来へとつながるのです

清算が完了していないものは
未来へ持ち越します

”困った時はお互いさま”の精神が
日本人にはあります

それが労働環境でいえば
年功序列、終身雇用性へとつながっています

年功序列・終身雇用の精神

年功序列や終身雇用は
日本に根ずいた雇用制度です

年功序列とは、給料も年齢と共に増えていき
役職などの職位も、年齢と経験に応じて
伸びていき、定年退職の前に賃金が
少しずつ減少へと向かう制度です

退職金制度は
本来は企業が業績が良ければ
その分に応じて賞与や決算賞与などで
社員へ利益の出た分を配分する制度です

でも日本の行動成長期には
利益が出た場合に
その都度配分するのではなく
内部留保として貯めておき
企業の拡大や生産ラインの拡張など
企業の成長する目的で資金投与します

そして先の社員が定年退職をする際に
退職金として過去の報酬を受けととる制度です

こんなところにも日本人の
みんなで助け合って
共に稼ぎましょう!
そして共に企業を大きくしましょう!
という精神がはたらいています

自分が働いている会社のことを
代表者でもないのに
「わが社」とか「うちの会社」というのは
自分の会社に対する感情が表に現れたものです

長期的な貸し借り関係

日本の場合には
ドライに考える50:50のような
分配方法とは違います

ただし、これにはデメリットもあります

自分が施した分よりも報酬が少なくても
”将来に何かで返してもらえればよし”とする考えも
自分の持ち出しが継続して続いてしまうと
なぜ自分だけ損をするのか?という思いが出てきます

こんな場合が要注意です

日本人の助け合いの心は
”損得勘定”で表されるものではありません

モノ事では”貸したものは返す”
それが正論です

でも日本人のもつ”助けい合い”の心は
返済期限のないモノで
助けて頂いたものを
何かののモノで返すのも
大きさではないものや
形の無いモノも含めての
”貸したり返したり”です

日本人の持つ助け合いの心

寄付の仕方も欧米と日本では異なります

欧米人の方は事業で大きな富を得た場合に
自ら基金や財団を作ったり
高額な寄付をされる方が多いです

でも日本人の場合は
募金箱のように少額で
寄付は少額でも
たくさんの方が寄付をします

よくコンビニやカフェやレストランなどの
会計前に募金箱が置かれています

その少額な寄付が大きくなって
困っている人を助けることにつながります

そして寄付の金額が少額であるからかも
しれませんが
見返りを求めない”助け合い”の心です

それが日本人の持つ
”いい意味での助け合い”なのかもしれません

助けた事はわすれ
助けられた事は忘れない

その考えが日本人が上手くいく
”助け合い” や ”思いやり”の
日本人の心なのかもしれませんね

運気アドバイザー 杏花(きょうか)