完璧を求め過ぎないのも 成功への近道です~人は失敗するもの~

私たちは、大なり小なり
なにかの目標を持ち
結果に向かって努力し続けています。
仕事、学業、人間関係、趣味など
様々な場面で
目標やプロセスにおいて
日本人は”完璧”を追い求める
傾向が強いです。
確かに計画通りに順調に
プロセスを消化できて
思い通りの結果が得られることは
理想的な流れなのかもしれません。
しかし、時として
その”完璧”を追い求めることに
意識が向きすぎて
逆に自分を苦しめてしまうこと
だってあります。
そして完璧を求め過ぎることで
かえって失敗を生んでしまうことは
意外に実際にもよくあることです。
もし、あなたが”完璧主義者”ならば
その思考を少し緩めてみることも
いい結果を得るためには
必要なのかもしれません。
完璧主義の罠

完璧主義とは
”自分の行動や成果が
常に完璧なものでなければならない”
という強い思い込みから生まれるものです。
完璧主義の人は
自分が満足する結果を得るために
常に最良の方法を追い求めるため
失敗を恐れる場合があります。
すべての事を完全な状態で
完璧を目指すという考え方は
一見すると望む結果を得るためには
あたり前のように思いますが
実際には多くの問題を引き起こす
可能性を秘めています。
完璧主義の人の特徴として
マイナス面で
よくあげられるのが
過剰な自己批判や自己評価の低さです。
自分が失敗したときに
自分を責めてしまい
次に進むためのモチベーションを
失うこともあります。
また、完璧に目標を達成するために
必要以上に時間をかけてしまい
最終的に目標そのものを
期限内に達成することが
できなくなってしまったり
達成までに多くの時間を
要することもあります。
これが、完璧を求めるすぎるあまり
生まれてくる罠の一つです。
完璧を追い求めることでうまれる理由

完璧さを求めるがあまり発生する
発生するマイナス面には
どんなものがあるのでしょう?
考えられるモノは次のようなものです。
- 過度な自己期待がプレッシャーになる
完璧を求めると
自分に対して非常に高い期待を
持ってしまいます。
この期待がプレッシャーとなり
精神的な負担をかけることになります。
過度なプレッシャーは
思考を鈍らせたり、判断力を低下させて
結果としてミスを誘発する要因となります。
最初から完璧を目指すのではなく
途中の過程での課題を
少しずつ精度を上げていく
ことの方が最善の方法なのです。
- 失敗を恐れすぎる
完璧を求める人は
少しの失敗も許すことができない人です。
失敗も学びの一部であることや
失敗も成功のプロセスであること
を理解していないため
失敗を避けること(リスク回避の時間)へ
必要以上に努力してしまいます。
しかし、どんなに慎重に進めても
失敗というものは避けられないものです。
失敗を恐れすぎると場合によっては
その恐れが自信を奪いとって
最終的に何も行動しないという
選択を狭まれることにつながります。
場合によっては
失敗の許されないものもありますが
それ以外の、何かの時には
臨機応変に対応できたり
起こった時に対応できるものは
”なんとかなる”の精神を持つことも
一つの方法なのかもしれません。
- 柔軟性を欠く
完璧を追い求めすぎると
柔軟性を失ってしまうこともあります。
物事には必ず想定外といった
予測不可能な出来事がつきものです。
完璧主義者の多くは
計画通りにいかなかった場合に
また計画を練り直したり
次のステップに進む柔軟性を欠きがちです。
しかし、柔軟に対応できる力こそが
成長と成功をもたらす鍵となります。
壁にぶつかったり
難題と呼ばれる課題の機会は
自分を試したり
新しい知識やスキルを得る
チャンスだと思うくらいがいいのです。
- 時間の無駄になる
完璧を目指すあまり
様々なことを想定して
ひとつの仕事や目標に対して
準備やリスクへの対応など
必要以上に時間を
かけてしまうこともあります。
最初のうちは慎重に
進めることも重要ですが
完璧を求めすぎると
結果に結びつける時間が足りなくなり
他のタスクや目標に手が回らなくなります。
完璧を目指すことが
逆に効率を落とし
最終的に目標を達成できなくなる
ことだってあります。
計画の段階で
大きなリスクを伴うモノや
ダメージの大きいものへの準備は
必要なものですが
それに時間を使い過ぎてしまうと
結果を得るまでに時間がかかりすぎる
ことにつながります。
結果を得るまでのスピードに拘りを
もっことも大切なのです。
完璧を求めすぎないために

では、完璧を求め過ぎないためには
どのような心構えが必要なのでしょうか?
- 完璧を目指すのではなく、最良を目指す
完璧は、あくまで理想であることに
気づくことです。
完璧を目指すのではなく
その時その時の最良を尽くすこと
つまり”BestよりBetter”の
思考が大切です。
最良を尽くすことで、自分の努力に納得でき
結果として満足感が得られます。
”完璧でなくても、十分に良い結果が得られる”
という考え方を持つことが
次へのステップを踏み出すために大切です。
- 失敗を恐れずに挑戦する
失敗を恐れないことは
成長に欠かせません。
失敗こそが学びの源であり
失敗を通じて自分がどのように
対応・改善できるかを
考えることも重要です。
完璧を求めすぎるあまり
失敗を恐れて行動しないよりも
失敗を受け入れ次につなげる様な
そこから学び取る姿勢を持つことが重要です。
- 柔軟に対応する
計画通りにいかないことは
よくあることです。
そのことの現実を受け入れ
柔軟に対応する力を養いましょう。
”臨機応変”という言葉があるように
その時に起こったことに対して
柔軟に対応できることで
新しいアイデアや解決策を
見つけることができて
思い通りにならなかった時にも
前進し続けることができます。
- 自分を過度に責めない
どんなに努力しても
その努力が常に結ばれるものではありません。
全てが思い通りにいくほうが少ないのです。
大切なのは、自分が、そのタイミングで
できる限りのことを尽くした結果に
満足することです。
完璧でなくても、最善を尽くした自分を
誇りに思い次の挑戦に生かしていきましょう。
完璧より最善をつくす

完璧を求めることは
なにも悪いことではありません。
完璧に自分が計画をたてた通り
プロセスをこなし
結果に結びつけられることは
理想的な展開です。
でも過度に、完璧を追い求めることが
結果的に自分を追い詰めてしまうのなら
本末転倒です。
失敗によって自信を失い
自己肯定感を低下させることは
未来への可能性を狭めます。
失敗を恐れず
柔軟に対応し
起こる事に対して臨機応変に
最良を目指すことで
失敗が起きたとしても
それを乗り越えて成長すること
だってできます。
完璧を求めすぎず
肩に力を入れず
マイペースで進んでいくことこそが
成功への近道となるのです。
完璧を目指すことも大切ですが
それに囚われ過ぎず
自分を大切にしながら
前進していくこと
それが最も重要だということを
忘れないようにしましょう。
運気アドバイザー 杏花(きょうか)