幸せになる人は「当たり前の大切さ」を知っている人~足るを知る者は富む~

”もっと幸せになりたい”
”もっと豊かになりたい”
多くの人が心の中でそう願っています。
けれど、本当の幸せや豊かさは
まだ見ぬ未来や特別な出来事の時に
得られるものではありません。
本当の幸せは、あなたがすでに
「当たり前」と思っている
日常の中に存在しているのです。
そして、そのことを知っている人こそが
人生を豊かに生きられるのです。
中国の古典『老子』の中に
『足るを知る者は富む』
(意味は「すでにあるものに感謝できる人は
真に豊かな人である」)という言葉があります。
この言葉は、現代を生きる
私たちにとって
”本当の幸せ”を知る意味で
大切なものとなります。
「当たり前」は奇跡の連続

では、私たちの
『当たり前』とは何でしょう?
毎朝、目が覚めること。
毎日、ご飯を食べられること。
新鮮な空気を吸えること。
これらは一見「当たり前」
同じように繰り返されるものと
思っている人は多いです。
けれど実は
どれも当たり前ではなく
奇跡のような出来事なのです。
もし、あなたが健康を崩して
寝込んでしまえば
朝起きられることが
どれだけありがたいかを痛感できます。
もし生活が苦しければ
あなたが食べたいモノや
温かいご飯が食べられることの
幸せに気づきます。
私たちは「普段の当たり前」を
「失ってから気づく」ことが多いのです。
だからこそ
「今ここにあるもの」に
意識を向けて感謝する習慣を
持つことが大切です。
そして。その当たり前の出来事には
必ず原因があります。
継続して得られるようにするには
その原因を失くさず
つくり続けることが大事です。
豊かな人は
当たり前に見えることほど
尊く感謝をもっているのです。
感謝するから、その原因を
大切にして継続して
『当たり前の幸せ』を手にし続けるのです。
『 足るを知る』人は心が満ちる

『足るを知る者は富む』という言葉は
「満足できる人が一番の豊かさを持っている」
という意味です。
でも、私たちは、向上心をもっていて
いつも現状より上を目指します。
「もっと」「まだ足りない」と
現状のレベルアップを欲して
時代の流れが、それを急かします。
もっと稼ぎたい、もっと良いものが欲しい
もっと成功したいや
誰かと比べて、もっと上を目指したい
といった欲望が
原動力になって結果を導く糧になって
より良い豊かさを求めます。
でも、それに囚われすぎると心が休まらず
思いが結果に結びつかないことが続くと
いつの間にか、心がすさんでいく人もいます。
その一方で
「今あるモノも幸せ」と思える人は
心が、いつも満ちた状態でいます。
満たされないといった失望感が
ゼロではないので、余裕が生まれ
その穏やかな心の(ゆとりのある)状態が
さらに幸せや豊かさを引き寄せるのです。
不思議なことに
当たり前の出来事に感謝している人ほど
自然と良いものを次から次へと得ています。
「足るを知る」という姿勢は
けっして成長を止めることではなく
「感謝を土台に未来へ進む」
「心に余裕がある状態」で
どんどん新しいモノを引き寄せて
生きる生き方なのです。
当たり前を大事にしょう

あなたが思っている以上に
『当たり前の幸せ』は
たくさん存在します。
でも、それに気づくのは
ほとんどの人が失ってしまった後です。
病気になったとき
何よりも願うことは
「また元気な姿にもどって」
「ただ普通に歩けること」です。
大切な人を失った人は
「そばにいてくれることが
どれだけありがたかったか」に気づきます。
私たちは、普段の当たり前の現実を
失ったときにはじめて
「普段の当たり前が
どれだけ幸せだった」のかを
再認識させられます。
けれど、その気づきを
失ってからではなく
日常生活の中で持つことができれば
人生はもっと穏やかで輝きます。
だから「幸せになる人」は
失う前から当たり前の出来事に気づき
それを失わないような行動が
できる人なのです。
当たり前を幸せに変える実践

では、どうすれば
「当たり前の大切さ」や
「当たり前のありがたさ」を
日常で感じられるのでしょうか?
その方法は次の3つです。
①小さな「ありがとう」を言葉にする
家族や友人、同僚に「ありがとう」を伝えること。
たとえ小さなことでも口にすることで
自分も相手も心が温かくなります。
②毎日の習慣に感謝する
寝る前に「今日ありがたかったこと」を
3つ振り返ってみましょう。
思い出すだけで、心の波動が整い、眠りも深くなります。
③比べるとことをやめて、自分の幸せに焦点をあてる
他人と比べると、なぜか「足りない」モノに
意識が向いてしまいます。
でも、自分という内に目を向けて
幸せを見つめると
「すでに持っているもの」が
見つかります。
これらの3つのアクションは簡単に見えて
とても深い実践です。
毎日続けることで、当たり前が
どれほど豊かであるかを実感できるようになります。
幸せは「なるもの」ではなく「気づくもの」

多くの人は
「いつか幸せになりたい」と
未来にばかりフォーカスしすぎています。
でも、幸せは未来に叶える
幸せもありますが
「今ここ」にすでに存在している
幸せもあります。
それに気づけるかどうか。
それが幸せを手にするかどうか
が分かれ道です。
幸せになる人は
「特別な何か」を持っている人ではありません。
むしろ「当たり前のこと」を尊び
感謝できる人なのです。
幸せは身近にある

「足るを知る者は富む」
という言葉が教えてくれるのは
「今ある満足を知る人こそが
本当の豊かさを手にする」ということです。
当たり前を当たり前と思わず
感謝の目で日常を見つめると
それだけで人生は一変します。
朝起きられること
ご飯が食べられること
大切な人がそばにいてくれること。
それらはすべて、幸せそのものです。
幸せになる人とは
当たり前の幸せを知っている人です。
そして、幸せな人は
もうすでに豊かで満ち足りた
人生を持ちながら
そう少し上を手に入れる歩みを続けています。
どうか今日から
あなたの「当たり前」に感謝を重ねてください。
そこにこそ、最高の幸せが眠っています。
そして、その幸せをベースに
上を目指すことで
どんどん幸せに向かって
進んでいけるようになります
運気アドバイザー 杏花(きょうか)