「ゆるす」の根源は「緩める」こと自分への厳しさを緩めることが幸せの近道です

いつもは行動によって
運気を上げる方法ということを
お伝えしていますが
今回は、ちょっと視点を変えて
『ゆるす』という言葉から
幸せに近づく内容を
お伝えしてみたいと思います。
『ゆるす』という言葉は
”人を許す” ”過去の過ちを許す”
”自分を許す”(認める)といった
使い方をする言葉です。
スピリチュアルな世界でも
心理学の世界でも
この『許し』は
人生を大きく動かしたり
変えるという大きな目的を果たす
役割があるモノとして扱われています。
そんな大切な『ゆるす』ことは
私たちは言葉の意味を重たく
感じたりしてませんか?
誰かを許すには、勇気がいるし
過去を許すには時間もかかるし
許すことで自己責任という
重い負担が発生するため
簡単に許すのは難しいという
イメージを持つ方が多いです。
だから多くの人は
「許さなければならない」と思いつつも
なかなか『ゆるす』ことは
できないものです。
でも、あなたにお伝えしたいのは
『ゆるす』ことは
もっともシンプルな
「優しさ」だということです。
なぜなら「ゆるす」とは
本来は「緩める」という言葉から
由来するものだからです。
目次
言葉のルーツに隠された本質

日本語は、世界的にみても
奥深い言葉です。
なぜなら、漢字が、様々な意味のモノが
融合されて言葉を作っているからです。
私が、ある日ふと「許す」という漢字を
眺めていたときに
「許す」という字を分解してみると
「言」と「午」が構成された文字に気づきました。
『ゆるす』には
「認める・承認する」という
意味で最も使われていますが
日本語の『ゆるす』は古語では
「緩める」や「解放する」という
意味で使われていたのです。
例えば、「縄をゆるめる」・「結び目をゆるめる」
「規則をゆるめる」というように
「締めつけられたものをほどく」
といった意味が隠れています。
つまり、『ゆるす』とは
「締めつけを手放すこと」が
その意味でもあるのです。
まずは自分を締めつけていないかに気づく

『ゆるす』には「緩める」といった意味に
気づいたなら、あなた自身を見直してください。
私たちは知らず知らずのうちに
自分自身を強く締めつけたりしています。
「もっと頑張らなきゃ」
「ちゃんとしなきゃ」
「失敗しちゃいけない」
「人に迷惑をかけちゃだめ」
などといった思い込みは
確かに社会の中ではある程度は
必要なものかもしれません。
でも、それが強くなりすぎると
私たちは「本来の自分」を見失ってしまうのです。
そして、心の中にはいつの間にか
「できない自分を許せない」
という感情が積もってストレスの
原因になったりします。
人間なんて完璧な人は存在しないのに
完璧じゃない自分を責めてしまったり
誰かに傷つけられた自分を
強く責めてしまったり
もっと○○○あるべきだったと
自分を追い込んでしまったりします。
でもね、こうして自分を責めて
締めつけていると
自分を殻に閉じ込めたり
新しいことへのチャレンジを
拒んだりして
運気の流れも滞ってしまうんです。
緩めることが運を動かす

運というのは、エネルギーの流れです。
そしてエネルギーは
「ゆるんでいるところ」に
流れていくという性質があります。
たとえば、川の流れを見てみると
よくわかります。
硬くて高い壁でせき止めれば
水はそこに溜まってしまいます。
でも、少し流れる道を作ってみて
やわらかく受け入れれば
すーっと流れ始めるのです。
私たちの心も同じです。
「こうでなければならない」と
自分に対してガチガチのルールを
課していると、運の流れは止まります。
でも「まあ、これでいいか」
「今の私でも大丈夫」と
心を少し緩めるだけで
不思議とタイミングが合い始めたり
人との関係が改善したり
新しい流れが訪れたりします。
だから私は
「自分にやさしくなること」が
運気を開くいちばんの近道の
ひとつだと、常にお伝えしているのです。
自分にやさしくすることは、甘やかすことではない

「自分にやさしくする」や
「緩める」と聞くと
「それって甘えじゃない?」と
感じる方もいるかもしれませんね。
でも、甘えと優しさは違います。
甘えとは、現実を見ずに逃げること
現実を見て見ぬふりをすることです。
でも優しさとは
今の自分を、そのままの現実を
受け入れてあげることです。
大切なのは、「今の自分」に
OKサインを出すことです。
たとえ疲れて動けないときても
たとえやる気が起きなくても
たとえ誰かに嫉妬してしまっていても、
そんな自分に「うん、いいよ」
と言ってあげてみて下さい。
これが「ゆるす」ということです。
これが「緩める」ということなのです。
体も心も緩めることで、本当の自分が戻ってくる

不思議なことに
自分を緩め始めると
体も心もやわらかくなっていきます。
私も、仕事はじめには
まずは深呼吸をして
体を緩めてから始めます。
すると、話す声がやわらかくなり
表情がやさしくなり心が整います。
その理由は、無意識に自分を
締めつけてきたことや
頑張りすぎてきた心が
ようやく安心して「ゆるむ」瞬間です。
人は、緩んだときにこそ、
分らしさを取り戻します。
そして、自分らしさが戻ると
そこに運も流れ込んできます。
運を開く第一歩は「もう、頑張らなくていい」と言ってあげること

もしあなたが、ちょっと疲れていたり
誰かに対してイライラしていたり
何かに追われて焦っていると
感じるののなら
どうか
「そんなに頑張らなくていいよ」とか
「そのままの私で、十分だよ」
「今は、ちょっと緩めようね」などと
声をかけてあげる優しさを与えて
あげてください。
自分にやさしくすることは
誰かの期待を裏切ったりすること
ではありません。
むしろ、自分にやさしくなれる人は
自然と他人にもやさしくなれます。
私たちの中には
もともと美しくて力強い本来の自分がいます。
その存在に、もう一度つながるためには
まず「自分への締めつけ」を手放して
緩めてあげることが必要なのです。
「ゆるす」ことで人生はもっと自由になる

私たちは、自分の心に無意識に
たくさんのモノで縛りつけています。
「楽しんではいけない」
「楽してはいけない」
「頼ってはいけない」
「泣いてはいけない」
「弱音を吐いてはいけない」
でも、それって本当にそうでしょうか?
人生はもっと自由さがあっても
かまわないません
自分にも、他人にも
もっとやさしくても大丈夫です。
完璧じゃないからこそ
あなたらしさ・人間味が出るものです。
だから、どうか少しずつ
「ゆるす」ことを始めてみてください。
まずは自分自身をを許してください。
そして、過去を許し
周りの誰かを許してみてください。
「ゆるす」とは、緩めること。
緩めるとは、信じること
信じるとは、愛すること です。
そして愛は、運気をもっとも強く
動かすエネルギーです。
今日もあなたに、やさしい運気が流れますように。
運気アドバイザー 杏花(きょうか)