京都 大田神社 かきつばた

大田神社(賀茂別雷神社)

御祭神 天鈿女命(アメノウズメノミコト

御神徳 芸能上達、延命長寿

大田神社は
上賀茂神社より東へ800メートルほど
進んだ場所に鎮座する上賀茂神社の摂社です
大田神社は延喜式神名帳記載の古社であり
一名に恩多社とも言われています

鎮座年代不詳ですが

賀茂における最古の社であり
上賀茂神社よりも古い時期に作られた神社です

賀茂系主族の移住以前より住んでいる
農民から福神として
長寿福徳の信仰が寄せられていたようです

上賀茂神社創建後に摂社となり
現在に至ります

御祭神のアメノウズメノミコトは
神話の天の岩戸開きの際
岩戸の前で神楽をされた神でその御神徳を慕って
今も芸能上達を願いを叶える神様として
崇拝されています

 

参拝される方が多い祭典

春祭(4月10日)

秋祭(11月10日)

月次祭(毎月10日夜)

毎月10日は里神楽奉納(チャンポン神楽)

里神楽(チャンポン神楽)

大田神社の里神楽は
大田神社巫女神楽として
京都市登録無形民俗文化財に指定されており

大田神社が長寿の神を祀るところから
老人により囃し舞われる
日本最古の形を残した神楽とされています

神楽の奏でる音色により
俗にチャンポン神楽ともいわれています

◆  大田の沢  ◆

大田神社の境内にある
カキツバタは有名で
尾形光琳の燕子花(カキツバタ)図の
モチーフになったとの伝えがあるほどです

大田神社参道東側にある
大田ノ沢(広さが約2,000㎡)には
約2万5千本ものカキツバタが
自生して毎年5月上旬(見頃は5月中旬)

濃紫色の花を沢一面に咲かせる
杜若(かきつばた)の姿は幻想的です

この沢は京都にある深泥池と同様
1万年以前からの湿原地帯の名残で


平安時代に藤原俊成(しゅぜい)は

”神山や大田の沢のかきつばた
ふかきたのみは色に見ゆらむ”


【解釈】
上賀茂神社の摂社である大田神社の境内にある
大田沢に生息するカキツバタに人々がよくよくする恋事は
カキツバタの色のように一途で美しく
なんて可憐なんだろう

との歌を残しています

カキツバタは昭和14年に国の天然記念物に
指定されています

◆  カキツバタ  ◆

カキツバタ(杜若)とは
シベリア・サハリン・千島列島
中国・朝鮮などににも自生する
アヤメ科の植物の一種です

日本では北は北海道、南は長崎まで
幅広く生息しています

カキツバタの葉は60~70㎝で
花は茎の先に薄い紫色の6枚の花びらの
花を咲かせます

ひとつの茎から3度花を咲かせ
それが同時に咲くことはなく
一番目の花が咲き終わる頃に
2番目の花の蕾が控えて
また2番目の花の咲きおわりに
3番目がという風に
3回花が咲きます

【花言葉】
 幸せは必ずくる

◆ 末  社 ◆

白髭神社(大田神社境内)

御祭神 猿田彦神
御神徳 導き、老後安泰

百大夫神社(大田神社境内)


御祭神 船玉神
御神徳 航海安全、喉の神

鎮守神社(大田神社境内)

御祭神 大國主神、少彦名神
御神徳 氏子の守護神、目の神

福徳神社(大田神社参道入口)
御祭神 福徳神
御神徳 幸福の神、足腰の神

藤木神社(大田神社境内)

御祭神 瀬織津姫神
御神徳 祓い神、家運隆昌

アクセス

大田神社

〒603-8047
京都府京都市北区上賀茂本山340

【MAP】

アクセス

【公共の交通機関】

京都市営地下鉄 北山 駅 より
下車 徒歩15分
又は 京都市バス 「上賀茂神社」行 上賀茂神社前 下車

JR京都駅 より
京都市バス 「上賀茂神社」行 上賀茂神社前 下車

京阪電鉄 出町柳 駅 より
京都市バス 「上賀茂神社」行 上賀茂神社前 下車

阪急電鉄 大宮 駅 より
京都市バス 「上賀茂神社」行 上賀茂神社前 下車