京都 安産祈願 染殿院 染殿地蔵院(そめどのじぞういん)

染殿院 木造地蔵菩薩立像(そめどのいん もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう)

染殿院(そめどのいん)は808年の
弘法大師・空海により創建された安産祈願の寺院です

御本尊は地蔵菩薩で高さは約二メートルの木造裸形立像で
50年に1回しか開帳されない秘仏です

染殿院は京都市中京区にある繁華街の中に
あり創業明治7年の甘栗和菓子のお店の奥に
染殿地蔵院があります

京都で一番賑わう新京極通り側の狭い門から
入っていきますが少し分かりにくいです

まずお店の脇に
安産守護染殿地蔵尊の石標がありますので
それが目印になります

平安時代から
安産祈願と子授けのあつい信仰を
集めてきた由緒あるお寺です

安産祈願の由来


安産祈願の由来は藤原明子の出産に由来すします

五十五代文徳天皇の后であった藤原明子が
なかなか皇子が授かりませんでした

そんな時に、京都の四条にある地蔵菩薩が
子宝にご利益があるという話を聞いて

すぐに、この地蔵堂に行って
十七日間の願かけ業を行ったたところ

願掛けの最終日に
懐妊の兆候がありました

そして、その後、男の子を授かります

その皇子が、のちの清和天皇です

藤原明子が当時、染殿皇后と呼ばれていたことに
あやかって
地蔵菩薩は、今の「染殿地蔵」と呼ばれるようになり
今に至っています

この由来により安産祈願として有名になりました

空海との関係がある寺院

染殿院は真言宗の開祖でもある空海と
関係のある寺院です

創祀は不詳ですが
平安時代に空海が大使入唐のあと
ここ本院に留まり
開基したとも伝えられています

その時に空海の代表作である
真言密教の体系をといた
『十住心論』を清書されたのも
この染殿院とされています

安産祈願について


安産祈願については
予約はいりません

腹帯について染殿院さんでは
腹帯を祈祷するのではなく
妊婦さん自身を祈祷するという形ですので
腹帯は持っていかなくて大丈夫です

そしてご祈祷は当日だけでなく
受付した日から1週間と
出産予定日の前の1週間の
合計2週間も毎日ご住職が

妊婦さんの名前を読み上げて
ご祈祷してくださるようです

祈祷料金は
4000円と8700円で
値段により授与品がかわります
4000円だとお守りと御札
8700円だと
さらしの腹帯が2つと
赤ちゃんの産着と絵馬がもらえます
全てご祈祷済みのものになります

染殿地蔵


御本尊の染殿地蔵について伝説があります。

嵯峨天竜寺の開山夢窓国師が
京都の松尾に西苔寺(苔寺)を創るときに
庭園の庭を造ろうとしました

像庭のときに大きな石があり
動かさおうしましたが
大きく重い石は、微動だにしませんでした。

その時に一人の僧侶が現れ
自由に大きな石を動かし
国師が庭園を造りあげます。

国師は完成できた、お礼に
僧が袈裟を持っていなかったので
自ら着ていた袈裟を、その僧侶にプレゼントします

その時に国師は、その僧侶の名前を聞いたときに
「四条あたりの者です」とだけいって、僧は袈裟をもらって
岩のあった場所に、僧侶が持つ杖を
を、その場所に立てて姿を消したそうです

そのあと国師が、四条に托鉢に出かけたときに
四条京極にある釈迦堂(染殿院)に詣り
たまたま御扉を開けて拝すると

国師が贈ったものと同じ袈裟をかける
地蔵菩薩像をみつけました
まして、地蔵菩薩像が、僧侶が持つ杖は持って
なかったので

国師は、ピンと!きました
先日の僧はこの地蔵の化身であったことに
気づきました

その錫杖は
今でも西苔寺(苔寺)の地蔵院にあるそうです

両方の寺院を訪れるのもいいですね

アクセス

開門時間:10時~18時(火曜日・水曜日 閉門・休み)

住  所:京都市中京区新京極通四条上る中之町562

電  話:075-221-3684

最寄り駅:阪急電車「河原町駅」

     京阪電車「祇園四条」

     京都市営バス「四条河原町」