執着と執念は似ているようで大きく違う〜手放す力と貫く力の見極め方〜

あなたの願い事が叶わないのは
「執念」と「執着」の
使い分けができていないことが
原因かもしれません。

あなたの願いを叶えるためには
「執着」と「執念」という
よく似たようで、まったく性質の
異なる2つについて違いを理解して
使い分けることが
運気を整えるうえで
とても大切なことです。

なぜなら、人はこの二つを
混同してしまうことで
無意識に流れを止めたり
自ら幸運の扉を
閉じてしまっているからです。

「執着」とは、動かないもの

執着とは
すでに役目を終えたものや
本来は手放すべきものを
心の中でずっと握りしめてしまう
状態のことです。

それは、あなたの奥底にある
人間関係かもしれませんし
過去の栄光かもしれませんし
叶わなかった夢への後悔かもしれません。

そんな執着は
もう事が済んで終わっている状態という
流れが止まっている場所に
未来へ向かう、あなたの心を縛りつけます。

水たまりの水が時間とともに
濁っていくように
執着もあなたの心を淀ませ
前に進もうとするエネルギーを
どんどん奪っていきます。

かつての失敗したことを何年も忘れられず
新しいキッカケが訪れても
心のどこかで失敗を恐れたり
”自分はできない”といった勝手な思い込みで
チャンスを逃したりしてませんか?。

これは典型的な執着です。

新しい風を入れるためには
窓を開けて、新しい風を
入れなくてはいけません。

その新しい風を拒むものが”執着”です。

「執念」とは流れを生むもの

一方で”執念”は
自分が信じた目標や夢を実現するために
粘り強く努力し続ける力のことです。


一見すると「執着」に似ていますが
”執念”は止まっているモノではなく
未来に向かって流れています。

諦めない心がエネルギーを生み
道を、どんどん切り開いていきます。

スポーツ選手が限界を超える練習を
積み重ねて世界の舞台に立つときや

小さな商店の店主が
お客様の笑顔を信じて
何十年も継続して
工夫と努力を続けるとき
などは執着ではなく、執念です。

執念は”未来”にベクトルが向いています。
執着は”過去”にベクトルが向いています。


この方向性の違いこそ
運気を左右する最大のポイントです。

執着が運氣を下げる理由

執着が運気を下げる理由は
流れを止めているからです。


運氣とは、常に流れるエネルギーの波です。

川の水が淀めば動植物が育たないように
心が過去や不要なものに縛られると
あなたの内側から湧き出る創造の力が弱まります。

執着しているとき
人は「手放す恐怖」を抱えて
「これを失ったら、なにもなくなる」
「これを離したら、二度と入ってこない」
などの思考がうまれます。

でも、本当は逆です。

手放すことでスペースができて
そこに新しいものが入ってくるのです。

家のクローゼットも同じです。
古い服を処分すれば
新しい服を迎える余白ができます。

あなたの心のも同じで
不要な執着を手放せば
新しいモノを迎い入れる
スペースができて
運気は自然に流れ始めます。

執念が運気を上げる理由

「執着」に比べて「執念」はどうでしょう?

”執念”は、あなたの未来に
エネルギーを送り続けます。

諦めない人には
不思議と必要な人や出来事が引き寄せられます。

これは「波動の共鳴」です。

本気で叶えたいと願って
行動を続ける人の波動は高くて
安定しているため
同じいい波動を放っている人や
同じいい周波数を持つチャンスが現れます。

ただし、執念も
ちょっとでも視点を誤ると
違ったモノに変化します。

他人を打ち負かすことや
誰かを変えることに執念を燃やすと
それはやがて執着に変質します。

そうならないように
執念は「自分の理想や使命」といった
自分の未来に使うことで
初めて運気を押し上げる力になります。

執着と執念を見分ける3つの質問

「執念」と「執着」の違いはわかっても
自分が、いま持っているものが
”執着か執念か”がわからないときがあります。

迷ったときは、次の質問をしてみてください。

Q1、これは過去に向かっているか?未来に向かっているか?
 過去への固執は執着、未来への挑戦は執念。

Q2,この気持ちは私を軽くしているか?重くしているか?
 重くのしかかる感覚は執着、ワクワクと力を与える感覚は執念。

Q3,もしこれを手放したら、新しい何かが入ってくる余地があるか?
 「ない」と感じるなら執着、「ある」と感じるなら健康な執念。

この質問に対しての答えで、ある程度、判断できます。

執着を手放すための方法

自分が、持っている”執着が分かっても
それを、どうやって手放せばいいのでしょう?

執着を手放すことは簡単ではありません。

その方法は
執着を感謝で終わらせる方法です。

やり方は
①紙に、その物事や人から受け取った
 学びや恩恵を書き出します。

②それに対して「ありがとう」と3回声に出して
 自分の心の中から送りだします。

③最後に、その紙を破るか、または燃やして
 手放してしまいます。

その時のコツは潜在意識に
「このご縁は終わった」と刻む方法です。

感謝とともに終わらせると
それが手放しと共に
過去の執着が新しい風を送り込む
エネルギーとなって
次にやってくる
ご縁は驚くほど早くやってきます。

執念を強く育てる方法

”執念”は”執着”と違って前に進める
大切な力となるものです。


その執念で大切なことは
ただ「諦めない」だけでのパワーではなく
方向性とエネルギーの循環が必要です。

その為に大切なことは
①小さな成功体験を積み重ねること
②応援してくれる人の存在を大事にする
③定期的に目標を見直して修正する

といった3つです。

執念は、ある意味”いい頑固さ”みたいなものです。

折れないけれど、流れには逆らわない。
竹のようにしなやかで、根は深いもの。
これが本当の執念です。

「執念」と「執着」の使いわけ

執着と執念は、たった一文字違いで
一見すると同じように思えますが
運命を真逆に動かすものです。

執着は、過去に縛られ、流れを止めるもの。
執念は、未来に向かい、新しい流れを生み出すもの。

どちらを選ぶかで
1年後、5年後、10年後の
あなたの未来は
まったく違うようになっています。

運気は、軽やかさと情熱の
バランスで決まります。

不要な執着は手放し
必要な執念は燃やし続ける。

執着は未来へのブレーキ
執念は未来へのアクセルです。

それが、幸せと成功を呼び込むには
あなたが未来へ進むのを阻むものを手放し
前に進む力を育みましょう。

あなたの選ぶ選択で
未来は大きく変わります。

運気アドバイザー杏花(きょうか)