托鉢は貧しい人のところへまわる ~ 出すから入ってくる幸運循環の法則~

あなたが何かを手に入れたいのならば
受け取るよりも出す方が先です。


その原理原則の根本的な理由を
知るには、お坊さんの修行が
参考になります。

「托鉢(たくはつ)」という
お坊さんの修行があります。

「托鉢」とは、お坊さんが鉢を持ち歩き
人々から食べ物や、お布施を受ける
修行の一つです。

多くの方が「施しを受ける側」と
「施しをする側」という関係性を
イメージされると思いますが
実は托鉢にはもっと深い意味が
隠されています。

それは、施しを受けるときに
托鉢は豊かな人のところだけでなく
むしろ貧しい人のところにまわる
という考え方です。

一見すると不思議に思えますよね。

なぜ、裕福で余裕のある人からではなく
生活が苦しい人のもとに
鉢を持って回るのだろう?
なんて普通の考え方ならそうです。

けれど、この背後には
“運気”や“宇宙の法則”につながる
とても大切なモノが隠されています。

出すから入ってくる ― 宇宙の循環の仕組み

私たちの生活は「出すこと」と
「受け取ること」の繰り返しという
流れによって成り立っています。

お金も、愛情も、時間も、労力も
すべては流れがあります。

川の流れをイメージしてみてください。

もし川の水が流れずに
せき止められてしまったら
どうなるでしょうか?

水は濁り、腐り、やがて生命を
育むこともできなくなってしまいます。

お金や愛情も同じです。
「自分だけのために」と
抱え込んでしまっていると
そこに流れは止まり
やがて枯渇してしまうのです。

だからこそ宇宙は
あえて“持っていない人”に
托鉢を通して「出す」という行為を
行うように促します。

なぜなら
本当に入ってくるのは
出した人だからです。

これは「出すから入ってくる」という
宇宙の揺るぎない循環の法則でも
あるのです。

托鉢が貧しい人にまわる理由

では、なぜ托鉢は
貧しい人にまわるのでしょうか?

それは「持たない人こそ
本当の豊かさを学ぶ機会を
与えられ幸せへと導くことができるから」です。

余裕のある人にとって
少しの寄付や施しは
痛みも、痒みもありません。

でも、ほんの少ししか持たない人が
そこから分け与えることには
とてつもない力があります。

例えば
財布に100円しか入っていない人が
そのうちの10円を差し出したら

その10円には
「思いやり」「信頼」「勇気」
「感謝」が深く込められています。

ただの10円という硬貨の本来持つ
価値だけでなく
心の温もりがこもったのエネルギー
になります。

このように、自分に余裕がない中で
差し出すものは
宇宙にとって何倍もの価値を持ちます。

だからこそ、その人のもとには
「倍返し以上の豊かさ」が戻ってくる
ようになるのです。

托鉢は、宇宙が人を成長させるために
用意した“学びのチャンス”の実例とも
言えるものです。

「与える人」に変わった瞬間、人生が変わる

私がこれまで、様々な人を見てきて
強く感じることがあります。

それは、人生が大きく好転する人は
例外なく「与える人」に
なっているということです。

もちろん、最初は
「与えるどころではない」
「まずは自分に豊かさが欲しい」
「差し出すのは自分が得てから」と
思っていた方が多いです。

けれど、差し出すものは、お金だけでは
ありません。感謝・優しさなど、すこし考えれば、見つかる小さな一歩でも
いいのです。

例えば
◆道端の花に「きれいだね」と
 声をかけてみる
◆レジで店員さんに「ありがとう」
 と笑顔を向けてみる
◆財布の小銭を少しだけでも
 募金箱に入れる

などの小さな行動でも
出したエネルギーは必ず戻ってきます。

しかも、それは「出した以上の形」で
戻ってきます。

人生が行き詰まっていた人が
与える習慣を少しずつ始めた途端
不思議と仕事が舞い込んだり
人間関係が改善したり
お金の流れがよくなるケースを
何度も見てきました。

「与える」というのは
自分を犠牲にすることではありません。

むしろ自分を信頼し
「私には与えられるものがある」
と肯定する行為なのです。

あなたが差し出すことをした瞬間
宇宙はあなたを「豊かさの循環」に
連れていってくれます。

あなたの“托鉢”をどう受け取りますか?

ここで一つ、あなたも
考えてみてください。

もし、突然あなたのところに
托鉢がまわってきたら、あなたは
どうしますか?

確かに、明らかに怪しそうな人なら
話は別ですが、そうではないという
前提でお答えください。

「私は余裕がないから」という理由で断るでしょうか?

それとも、「少しだけど出してみよう」と心を開くでしょうか?

大切なのは金額や物の大きさではなく
あなたの「気持ち」です。

どれだけの思いやりと
愛を込めて差し出せるかです。

その心が、あなたの運気を
決めていきます。

『托鉢』の対応のイメージは
あなたは与える人になりますか?
受け取る人だけで終わりますか?
という問いかけでもあるのです。

出すことが怖いときに思い出してほしいこと

「出すから入ってくる」とは言っても
やはり出すことに不安を
感じる時もあると思います。

特にお金が少ないときには
未来への不安もよぎるので
「これを手放したら、
   自分が困るかもしれない」と
心配になるのは自然なことです。

そんな時は、一度こんなふうに
考えてみてください。

◆出したものは必ず巡り
 違う形で戻ってくる
◆出すという行為は
 「私は受け取る価値がある」と
 宇宙に宣言していること
◆出さなければ
 新しい流れは入ってこない

つまり、出すことは
「未来の自分への先行投資」なのです

宇宙はケチな人よりも
惜しみなく流れに参加する人を
好みます。

だから、小さなことでも
出してみることが大切です。

幸せは循環させてこそ広がる

托鉢の、お坊さんが
貧しい人のところへまわるのは
「与える喜びを知ってほしいから」
という理由からです。

そして、「出すから入ってくる」
という宇宙の循環の法則を
体感して欲しいからです。

私たちは、出すことで
自分の可能性を開き
運気を広げ、人生を豊かに
していきます。

逆に、出さなければ流れは止まり
閉塞感が増すばかりです。


今日からでも
ほんの小さなことで大丈夫です。

笑顔を与えること
ありがとうを伝えること
花に水をあげること
それだって立派な「出す行為」の
ひとつです。

ちょっと意識を向けてみれば
あなたの差し出すモノはみつかりまし。

そして差し出すことで
タイムラグはあっても
戻ってくるモノの形は変わっても
やがてあなたの人生には
「想像以上の豊かさ」が戻ってきます。

あなたに回ってくる托鉢は
お坊さんからではなく
周りの人たちから
”頼み事”や”お願いごと”などの形で
あなたの前に現れるかもしまれません。

托鉢の鉢があなたのもとに
回ってきたとき
どうか恐れず、愛を込めて差し出して
みてください。

その瞬間、宇宙の扉が大きく開き
あなたの運気が新しい流れに
乗っていけるようになります。

運気アドバイザー杏花(きょうか)